婦人科検診

婦人科検診の重要性乳がんは30代から、子宮頚がんは20~30代に発症のピーク

女性特有のがんは、比較的若い働き盛りに発症のピークを迎えます。
このような背景から、働く女性のための健康支援への関心が高まっており、
女性が健康で活き活きと働くためにも女性特有の病気にも対応した健康支援が重要です。

早期発見のメリット

  • 乳がん 5年生存率

    ステージ 5年生存率
    I期 100.0%
    Ⅱ期 96.0%
    Ⅲ期 80.8%
    Ⅳ期 36.9%
  • 子宮頸がん 5年生存率

    病期 5年相対生存率(%)
    ステージI 92.4
    ステージⅡ 77.8
    ステージⅢ 60.8
    ステージⅣ 23.9
  • 子宮体がん 5年生存率

    病期 5年相対生存率(%)
    ステージI 95.4
    ステージⅡ 88.0
    ステージⅢ 68.1
    ステージⅣ 17.2

※ 出典:全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2019年1月・3月集計)

「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん」においては、
早期発見すれば、低いステージでの治療が可能となり生存率が高くなる特徴があります。
そのため、できるだけ早期に発見することが命を守ることにつながります。

乳がん検診

乳がんは日本で年間9万人以上がかかる病気で現在も増え続けています。特に30代後半から増加し、40歳後半から60歳台までが罹患率のトップを占めます。若い方にも、中高年の方にも多いがんです。
しかし早期に発見し適切な治療をすれば完治できるがんです。そのために定期的ながん検診を欠かすことはできません。定期的に乳がん検診を受診すれば早い段階で発見できるため、早期治療が可能になります。乳がん検診の目的は、乳がんで亡くなる女性を減らすことです。現在、乳がん死亡率が減少する効果が証明されている検査方法は、マンモグラフィのみです。

乳がん検診

子宮頸がん検診

「子宮頸がん」を見つける検査は、子宮頸部付近の細胞を綿棒などでこすり取り、当クリニックでは最新の液状細胞診式で、がん細胞の有無を調べます。この検査では、細胞ががん化する一歩手前の「前がん状態(異型細胞)」を見つけられるのが特徴です。前がん状態で見つかった場合は、経過観察もしくは子宮を部分的に切り取る手術を行います。この段階の手術では子宮を温存できるため、流産や早産のリスクが生じるものの、妊娠・出産の可能性を残すことができます。
進行してしまってからの治療になると、子宮の摘出や手術後の後遺症のリスクが高まり、手術治療ができないこともあります。

子宮頸がん検診

那須クリニックの婦人科検診

検診名 検査項目 内容
乳がん検診 乳腺超音波検査 超音波診断装置を用いて乳がん、乳腺症、腫瘍などの病変を見つける検査です。マンモグラフィではわかりにくい若年者の乳腺を調べるには有効といわれており、乳房を圧迫する必要がないため、痛みがなく検査できるのか特徴です。
マンモグラフィ検査 医師の視触診ではわかりづらい小さな腫瘤の有無やその形状、石灰化の有無などの病変を見つける検査です。
50歳以上の方には上下からの1方向撮影を、40代の方には上下・左右からの2方向撮影をおすすめします。
子宮頸がん検診 子宮細胞診検査 医師が子宮頸部の細胞を採取し、がん細胞の有無を調べる細胞診と、子宮頸がんの原因となるHPVに感染しているかを調べる検査をご用意。
2つの検査を同時に行うことでより精度が上がります。
3Dマンモグラフィの導入

3Dマンモグラフィの導入

高い診断精度による、がんの発見率の向上&偽陽性の減少痛みも軽減

当クリニックでは3Dマンモグラフィを導入しております。
多方向からの画像を元に立体画像を再構築することで重なりの多い部分でも明確に確認することができ、2Dでは発見しにくい乳がんの検出も可能となります。
3Dマンモグラフィでは、重なる乳腺組織を軽減または除去できる効果があります。これにより圧迫圧を緩めて撮影することができ、従来のマンモグラフィ検査に比べて痛みも軽減されます。
※被爆線量は2Dのみより増加します。

  • 乳房超音波検査

    乳房超音波検査

    乳腺濃度の高い人はマンモグラフィ検査で病変が隠れることがあり、その時は超音波検査が役立ちます。過去の画像と比較したり、マンモグラフィ検査と合わせて受診することで、正確な判定が期待できます。

  • 女性スタッフが対応

    女性スタッフが対応

    放射線技師・看護師はすべて女性スタッフのみのため、安心して受診していただくことができます。

  • 経膣エコー

    経膣エコー

    子宮、卵巣の状態を画像化して調べることで、内診では見つけることのできない子宮筋腫や卵巣腫瘍も発見することができます。

よくあるご質問

  • マンモグラフィ検査は痛みや苦痛を伴う検査ですか?

    当クリニックでは従来に比べ痛みの少ない3Dマンモグラフィを導入しております。

  • 子宮頚部細胞診はどのような検査ですか?

    子宮の入口である子宮頚部を擦り細胞を採取して悪性腫瘍の有無を検査します。がん細胞になる前の正常でない細胞を見つけることができる検査です。

  • マンモグラフィ検査は毎年受診した方がいいのでしょうか?

    ご家族に乳がんの患者様がいらっしゃる方、過去に乳がん検診で異常を指摘された方は毎年受診していただくことをおすすめしています。また40歳以上の方は2年に1度利用できる公費助成もあります。

  • 子宮頸がんのワクチンを打てば検査はしなくてもよいでしょうか?

    ワクチン接種により子宮頸がんの減少効果は世界的にも報告されていますが、すべての型のウイルスを予防できるわけではないので、定期的な子宮頸がん検診は必要です。

婦人科検診のご相談・お問い合わせ

06-6308-3908(平日 8:30~17:00)