病の早期発見につながる、眼底検査・眼圧検査・視野検査
加齢に伴って増えてくる目の病気を早期発見するには視力検査だけでは十分とはいえません。
初期段階では自覚症状も薄いため、早期に病気を見つけるには定期的に検査を受けることが大切です。
これらの検査は目だけではなく脳の病気の発見にもつながります。
眼底検査
検査の内容・目的 |
眼底カメラを使って、眼底(目の奥)の血管や視神経、網膜などの状態を調べる検査 |
検査で分かること |
- 視神経乳頭(視神経が束になっている部分)のへこみの状態
- 網膜の状態
- 出血の有無
- 動脈硬化や高血圧、糖尿病による血管の変化
|
見つけられる主な病気 |
- 緑内障
- 黄斑変性
- 網膜剥離
- 糖尿病網膜症
- 網膜血管の動脈硬化・閉塞
|
検査のメリット |
- 目や全身の病気の早期発見につながる情報が得られる
- 眼底の血管は人の体で唯一、直接観察できる血管であり、この血管の状態を観察することで高血圧や糖尿病などの動脈硬化を引き起こす病気の状態を推測できる
- 定期的に検査を受けることで病気の経過観察ができる
|
検査のデメリット |
|
眼圧検査
検査の内容・目的 |
裸眼の状態で目の表面に空気を吹きつけて、眼球内の圧力を測定する検査 |
検査で分かること |
- 眼球の中は房水という液体によって圧力が保たれている。房水は眼球内を循環しているが、何らかの原因で房水の排出路が詰まったり働きが悪くなったりすると、眼球内に房水が溜まり、眼圧が上昇する。この眼圧の変化を測定することで、目の病気の有無を確認する
- 眼圧の正常値は10~21mmHgとされているものの、個人差がある
|
見つけられる主な病気 |
- 眼圧が低い場合:網膜剥離
- 眼圧が高い場合:緑内障、高眼圧症
|
検査のメリット |
|
検査のデメリット |
- 緑内障の中には眼圧が正常にもかかわらず発症する「正常眼圧緑内障」があり、眼圧検査だけでは発見できないこともある
|
視野検査
検査の内容・目的 |
片方の眼をカバーし、視点を正面に固定した状態で、周辺の見える範囲に光指標を出す事で、中心以外の範囲で見えるかどうかを調べる検査 |
検査で分かること |
- 視線がまっすぐな状態で周りがどれだけ見ているか
- 網膜の感度
|
見つけられる主な病気 |
- 緑内障
- 視神経疾患
- 頭蓋内疾患(脳腫瘍、脳梗塞)
- 網膜疾患
|
検査のメリット |
緑内障の早期発見 |
検査のデメリット |
特になし |